引っ越しや子どもの巣立ちの際に、自宅にあるピアノを処分したいと思い立っても、大きくて重いためどうすればいいのか迷ってしまう人は多いです。
また、処分する方法としても、ピアノをゴミとして捨てるのか、買取業者にピアノを買い取ってもらうのかによっても行うことが大きく異なります。
そんなピアノの処分方法ですが、ピアノは捨ててしまうよりも買取りしてもらうことで手間もかからずお得に処分することができます。
売って得たお金は引っ越し費用や部屋の模様替えの資金として活用できるため、一石二鳥です。
ここでは、ピアノを捨てる場合と売る場合はどんな方法があり、それぞれで違う部分はなにかを整理して説明していきます。
◆ピアノの買取・処分先探しに一括査定◆
ピアノを捨てようと思っているなら、そのピアノは古いものであったり痛みが激しいと感じている場合が多いと思います。
このようなピアノでは買取業者に商品としての価値を認めてもらえないと思い、買取りの査定を考えずに廃棄を検討するかもしれません。
ですが、実際にはピアノは通常の使用ができる状態であれば、大抵のものは値がつきます。
ピアノのメーカーや機種によりますが、作られたのが40年前までのピアノで、正しい音が出るものはほとんどが買取りの対象です。
※機種の調べ方はこちらをご覧ください ↓
「5分で完了! ピアノの買取り査定に必要な項目を事前にチェックしよう」
40年よりも古いピアノであったり、音が出ない部分がある場合やピアノの内部や外側でひどい痛みがあるなどの場合は買い取れない場合がありますが、修理をすることで直ることもあるため、知識のある専門の買取業者に値段がつくか見てもらうことが大切です。
また、買取りのできない場合でも、買取業者が無料で引き取るサービスを行っていることもあるので、見積りの依頼と共に相談してみるといいですよ。
それでは、ピアノを捨てる場合と買取りに出す場合ではどのような違いがあるのか見ていきましょう。
ピアノの捨て方は、地域によって異なっています。
1つは「粗大ごみとして出す」方法(※ピアノを出せる地方自治体のみ)。
調べて見ると、粗大ごみとしてピアノを出せる地域は少ないようです。
ピアノは大きくて重いので運搬が難しく、地方自治体の処理施設では処分できない地域が多いのかもしれませんね。
そしてもう1つは、「廃棄業者に依頼してごみとして出す」方法です。
廃品などを回収している業者に依頼して、ピアノを回収してもらいます。
参考までに、私の住んでいる地域でピアノを捨てる場合を調べたところ、ピアノは『破砕処理困難物』という理由から粗大ごみとしては出せないことになっていました。
(ちなみにオルガンと電子オルガンは粗大ごみとして出せるようです)
そのため、ピアノを廃棄するには専門のごみ処理業者にお願いすることになります。
そしてピアノを処理してもらえる近所の回収処理業者を探すと、少なくとも1〜2万円はかかることが分かりました。
ちょっと高いように感じましたが、ピアノを運ぶトラックや持ち運ぶ人手を考えれば仕方ないのかもしれません……
粗大ごみと回収業者を含めて考えて、ピアノの廃棄のための費用は数千円〜数万円程度が相場のようです。
なお、離島や山間部などのピアノの置いてある地域によって金額が変わる可能性があります。
また、2階以上にピアノが置いてあって階段から運べない場合、クレーンで運び出すことがあるので追加料金がかかる場合があるので事前に確認しておきましょう。
ピアノを粗大ごみとして出す場合は、自治体ごとに指定された方法でその手配をしておきます。
回収業者に頼む場合は、連絡をして回収にかかる費用を確認し、OKであれば引き取りにきてもらいます。
事前の準備としてはこのくらいですが、ピアノを捨てる際の手間としては、なんと言っても家から外への運び出しが大変です。
家に置いてあるピアノは比較的軽いアップライトピアノが多いですが、これでもだいたい200キロの重さ(=ドラム缶1個に入る水の重さ!)があり、運送のプロでも運び出すのに2人が必要だそうです。
もし粗大ごみとしてピアノの処分が可能で家の前まで取りに来てくれたとしても、外に出すことまでは行ってくれないかもしれないので要注意です。
地方自治体に確認する際には、粗大ごみをどこまで取りに来てくれるのかしっかり聞いておきましょう。
廃棄業者に依頼した場合は大丈夫だと思いますが、一応ピアノを取りに家に入って運び出しからお願いできるか確認しておいてください。
ごみの回収業者に頼む場合、素早く回収に来てもらえるサービスがあるので、お金はかかるけれど引っ越し前に捨ててしまいたいなど、急いで処分したい人は使うといいと思います。
ピアノを売って処分する方法には、ネットオークションという方法もありますが、保証がなく手続きが大変な上に専門の運送業者を依頼する必要があるので、ピアノ処分が初めての人にはおすすめしません。
ピアノの処分に不慣れであっても手軽に買取りをしてもらうには、ピアノ専門の買取業者に依頼するのがおすすめです。
買取業者では、事前に買取りの見積りを出してもらえますし、引き取りの際の保証もしっかりしているところがほとんどで安心して頼めます。
ピアノ買取りの手順は、まずこちらからピアノの買取業者に連絡して買取り金額の見積りを教えてもらい、それでOKなら自宅で本査定して引き取りを行います。
ちなみに、見積もりをもらう際にピアノの一括査定を利用すると、できるだけ高い値段で買い取ってくれる業者が見つけやすいので便利です。
ピアノの買取り金額は、ピアノの種類や状態によって変わってくるので一概には言えませんが、大体数万円で買い取ってくれることが多く、新しいものだと数十万円の高値がつく場合もあります。
また、ピアノの状態が悪いなどの理由で買取りができないものでも、ピアノの引き取り料は無料の買取り業者もあるので相談してみましょう。
ただし、出張費など別途費用はいらないか確認しておいてくださいね。
回収業者に依頼するのと同じように、ピアノを売る場合は買取業者に連絡をします。
ただし、いきなり頼むのではなく、まずいくらで売れそうなのか見積もりを教えてもらいその金額で本当にいいのかしっかり考えてから買取りをお願いするか決めてください。
連絡をする前に、見積もりに必要な自宅のピアノのメーカーや機種、ピアノの状態などについて先に調べておくとスムーズです。
そして、連絡の時に1つ注意してほしいことが、電話で「ピアノを処分したいんですが引き取ってもらえますか?」などと売りたいことよりも捨てたいことを全面に押し出してしまうと、買取業者に買い叩かれる危険性があることです。
いくら処分したいからと言って、自宅のピアノが相場よりも安く、または売れるのに無料で引き取られてしまうのはもったいないです。
こちらからはまず「ピアノを売りたい」と言い、ピアノの見積もりが出てからもしピアノの状態などの理由で買取り金額がタダになってしまった場合のことを質問するようにしましょう。
この1つさえ注意すれば、あとは回収業者の場合とほとんど変わりません。
ピアノを捨てる場合と売る場合のこれまでの比較を以下の表にまとめてみました。
メリットやデメリットなど、上では触れていないものもありますがこのようなことを考えて比べるとよいのではないかと思います。
ピアノを捨てる | ピアノを売る | |
---|---|---|
頼む場所 |
地方自治体の粗大ごみ処理施設 |
ピアノ買取業者 |
払うお金 |
【粗大ごみ】 |
ー |
もらうお金 |
ー |
買取り金額(0〜数万円) |
手順 |
【粗大ごみ】 |
ピアノの機種などをチェック |
メリット |
・廃棄業者では急いで処分する |
・ピアノの処分だけでなく
・ピアノは再利用される |
デメリット |
・粗大ごみとしては家から外に出すのが
・ピアノは完全にゴミとして廃棄される |
・ピアノ買取りの専門の人が来るため |
このように、ピアノを捨てる場合も買取りを依頼する場合もその手間はそれほど変わりませんが、捨てる場合には出費があり、買取りの場合には収入がある(※ピアノの状態によっては無料で引き取りもあります)ことが分かります。
このため、費用を払ってでも急いでピアノを処分したい場合はゴミの回収業者へ連絡してみるといいでしょう。
そうではなく、最低でも無料で、できれば買い取ってもらいたい場合はピアノの買取業者に依頼をしてみてください。
なお、買取業者を探すのに悩んでしまう人は、ピアノの一括査定サイトを使うと便利だと思います。
ピアノの処分には、捨てる方法だけでなく、ぜひ買取りも視野に入れて検討してみてください。
【関連ページ】
「家のピアノを買取りに出すときのコツ、知ってますか?」
☆一括査定ランキングも掲載中
<ピアノの買取りで損しないために!>
そろそろ9月もおわりで、少し過ごしやすい陽気になってきましたがいかがお過ごしですか?
ピアノの買取にとっては、春に次いで引っ越しのシーズンなので少し業者が混雑しがちです。
10月に入ればそれほどではないので、雨でなければ処分しやすい時期ですよ。— 中の人 @ピアノ買取り便利帳 (@piano_purchase) September 28, 2024