2階や3階以上の階にあるピアノを売ろうと考えたとき、外に運び出す料金がかかることが気になるのではないでしょうか?
「もしかして費用のほうが高くて買取りができないんじゃないか?」と心配になって、ピアノを売るのをあきらめてしまうかもしれません。(実際にはピアノ自体に値段がつく場合には、マイナス査定になることは少ないですが……)
また、それ以前にピアノを家から出せないのではないかと思うかもしれませんが、状況に応じた4つの運び出し方があるためその心配はありません。
ここでは、アップライトピアノを中心として、2階以上のピアノの運び出し方とそれぞれにかかるおよその金額について解説していきたいと思います。
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2階以上にあるピアノを外に運び出す方法には、次の4つがあります。
1.家の階段やエレベーターで降ろす
2.クレーンを使って降ろす
3.手吊りで降ろす
4.ピアノを解体して降ろす
これは上から順に、運び出すのが簡単でお金がかからない方法になっています。
ピアノの買取業者もできるだけ楽にピアノを運び出したいので、ピアノの置き場所の条件に応じてできるだけ金額の負担が少ない方法が選ばれます。
では、4つのピアノの運び出しの方法と、特別な作業料金としてそれらにかかる金額のめやすを見ていきましょう。
エレベーターでの運び出しに限らず、ピアノを運ぶ時にはピアノと家の中にキズをつけないようにピアノは全体に毛布のような布を巻きつけられた状態になります。
引き取りに来た作業員の人でもピアノを持ち上げて階段を降りるのはけっこうな重労働と思いますが、狭くてもピアノが通れるのであれば器用に運び出していってくれます。
エレベーターに載せる時には台車にピアノを置いて、エレベーターの中に滑り込ませます。
<エレベーター>
階段やエレベーターのみ使用の場合、運び出しの費用はピアノの買い取り金額に含まれていることがほとんど。
実質0円ということが多いです。
階段やエレベーターでピアノを1階に降ろすことができない場合には、クレーンを使って2階の窓やベランダから直接外にピアノを出します。
2階の高さからピアノをクレーンで降ろすときには、ユニック車というトラックとクレーンが合体した車が使われることがほとんどです。
<ユニック車>
通常のトラック+ユニック車の2台ではなく、トラックがユニック車に代わることが多く、作業代を考えてもそれほど費用はかからないと思います。
買取業者によってはクレーンの使用も通常の運び出しの料金として見積り金額に含まれている場合があります。
2階からのクレーンの費用は、0〜約1万円程度なことが多いです。
もしクレーンを使いたくても家の近くに止めることができない場合には、「手吊り(てづり)」と呼ばれる手作業の方法で、ピアノを直接外に降ろします。
ピアノを手作業で降ろすというと、すぐにはイメージが湧かないかもしれません。
手吊りのやり方は業者ごとに異なるようですが、窓やベランダ部分まではしごや大きな板などを立てかけ、ピアノにヒモを取り付けて引きずるように降ろすのが一般的なようです。
ピアノは布でぐるぐる巻きにされているので、そうやっても大丈夫なんだそうですよ。
2階からピアノを降ろす時には勢いよくピアノが下に落ちないよう、運動会のつな引きのようにヒモをひっぱりつつ、少しずつ緩めることで降ろしていきます。
とても重いピアノを手作業で降ろすのは、まさに職人技です!
ただし、ピアノを支える人が多く必要になるため、人件費として費用は高くなりやすい方法です。
2階からの手吊り費用は、約1〜3万円程度です。
ピアノを解体して降ろす方法は、手吊りでも外に出せない場合の2階以上から降ろす最終手段となっています。
ピアノの解体技術を持った人でないと行えず、ピアノを一度解体して引き取り後にまた組み立てるという手間がかかるため、一番費用のかかる方法になってしまいます。
そのため、ほとんど解体する方法は選ばれないですが、2階にあるのがサイズの大きなグランドピアノであるなど過去に運び込む時にも家の中で組み立てたのであれば採用される可能性があります。
2階からの費用は、約2万円以上となっているようです。
もう一度、2階からの4つの運び出し方による費用をまとめてみます。
運び出し方 | 費用の目安 |
負担の程度 |
階段・エレベーター | 0円 | ほぼゼロ |
クレーン | 0〜約1万円 | ゼロ〜小さい |
手吊り | 約1〜3万円 | 少し大きい |
ピアノを解体 | 約2万円以上 | 大きい |
※これらはあくまでも目安なので、実際は買取業者に見積りを出してもらい確認してください。
また、3階以上から下ろす場合にはこれよりも費用がかかると考えるとよいと思います。
なお、3階以上の場合は階段が多いと追加の費用が発生することがあるようなので注意が必要です。
運び出し方のクレーン、手吊り、ピアノを解体の方法は、買取業者によって表現はさまざまですが「特殊作業料」などとしてピアノの買い取りの見積り金額とは別に費用がかかるようになっているところも多いです。
買取業者に見積りを教えてもらった場合には、このような運び出しにかかる費用は見積りに含まれるのか、含まれないならいくらかかるのかをしっかり確認してください。
あなたの2階以上にあるピアノをどうやって運び出すのか?
その方法は、基本的にあなたの家のピアノを入手したときの運び込みに使われた方法になります。
もし何十年も昔の話で忘れてしまったり、運び込みに立ち会っていない場合には、ほかに立ち会った人に一度聞いてみてください。
それでも分からない場合は、ピアノの運び出し方がどの方法になりそうか、ピアノのある位置からトラックの置ける道路までの経路を確認する必要があります。
また、ピアノを購入したときと隣近所などの条件が変わった場合も、運び出し方がそのままでよいか以下を見てチェックしてみてください。
まず、部屋の中や外は通れるサイズか、通路のかどや階段の曲がる場所でピアノがつっかえないかをチェックしましょう。
ピアノには保護する布団のような布を巻くため、広さに少し余裕をもって見ておくと安心です。
(こんな階段のカドに注意!)
エレベーターを使用する場合には、ピアノを台車に乗せた状態でもエレベーターに収まり高さに余裕があるか注意してサイズを確認します。
また、最大何キロの重さまでエレベーターが耐えられるかもチェックするといいです。
調べたところ、アップライトのピアノだと約600kgまで耐えられればたいていは載せても大丈夫らしいので、一度エレベーター内の行き先を選ぶボタンの上の載積の重さの表示を確認すると安心ですよ。
<エレベーターに載せられる重さの表示>
クレーンや手吊りで2階から降ろす場合には、窓までピアノが通れるか、そして特にクレーンは家の近くに止めての作業が可能かどうか、家周辺の状態も見ておいてください。
特に電線が作業の邪魔にならないかはよく確認しておいてください。
これらピアノの運び出し方について、ある程度はピアノの買取業者が見積りの時点で判断してくれますが、見積り金額が必要以上に下げられてしまう危険もあります。
買取りではありませんが、私が子どものころに住んでいたマンションの3階から外に運び出すときに、ピアノの搬入方法が分からないためクレーンも家の外に待機していましたが、エレベーターで運べたため使うことがありませんでした。
見積りの金額と請求金額に変更はなかったようですが、今考えるとクレーンを呼ぶためのお金が見積り金額に含まれていたのではないかなと思います。
ピアノの買取りの場合でも、あなたのピアノの適切な運び出し方が分かったほうが余計な出費をおさえることができるはずです。
2階のピアノの運び出しの作業について、上でおおよその作業料を説明しました。
ですが、このような金額が実際にいくらになるのかは、ピアノの買取業者に相談してみないと分からないです。
というのも、買取業者によって運び出すための費用が違ってくるからです。
また、あなたのピアノにつく買い取り価格もそれぞれの買取業者で異なるので、単に運び出しの費用を比較しても意味がありません。
信じられないかもしれませんが、買取業者が違うというだけで、ピアノ自体の買取金額が 10万円 も高くなることが頻繁にあるからです。
そのために、運び出しの作業代を含めた見積もりを実際に複数の買取業者に出してもらうことがとっても大切です。
いくつものピアノの買取業者に見積りを依頼するのは、それぞれの業者に電話やメールなどで問い合わせることもできます。
ですが、当然時間もかかりますし、正直言ってめんどくさいです。
なので、ピアノの買取りの見積りを集めるには、無料で利用できる「一括査定サイト」を使うといいです。
これを使えば一度の見積り依頼をするだけで、何件ものピアノの買取業者から見積りの連絡をもらうことができます。
私が使ったことのある【引越し侍のピアノ買取】(※引越ししない方ももちろん利用できます!)では、家の場所に応じて入力1回で最大5か所から見積りをもらえる仕組みになっています。
サイトには専用の入力画面もあり、24時間いつでも使え、パソコンはもちろんスマホでも簡単に入力できてしまうので楽チンですよ。
ピアノの情報についてはほとんどの入力が選択式で、ピアノの運び出し方も前に運び入れた時の方法を聞いてくるのでそこで伝えられます。
運び入れ方が分からない場合も「分からない」を選択すればあとで買取業者から確認されますし、入力時の備考欄に自由に記入することもできます。
あなたへの連絡方法を「メール」に選択しておくと、文面で金額や注意事項が送られてくるので後でたくさんの見積りを見比べるのにも便利でした。
2階以上のピアノでも高値で買い取ってもらえる所を選ぶには、このような一括査定のサービスを利用してみてください。
<ピアノの買取りで損しないために!>
そろそろ9月もおわりで、少し過ごしやすい陽気になってきましたがいかがお過ごしですか?
ピアノの買取にとっては、春に次いで引っ越しのシーズンなので少し業者が混雑しがちです。
10月に入ればそれほどではないので、雨でなければ処分しやすい時期ですよ。— 中の人 @ピアノ買取り便利帳 (@piano_purchase) September 28, 2024